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透析室

人工透析

当施設では、血液透析導入から維持透析までを行います。
透析治療が患者さまの生活の一部であるという考えに立ち、安全で良質な医療と環境を提供し、より良い生活の質の維持に欠かせない患者さまご自身でのコントロールをサポートしてまいります。

人工透析医療は、医師・看護師・臨床工学士・薬剤師・栄養士・理学療法士等々によるチーム医療であり、その中心は患者さまであると考えます。
医師をはじめとするスタッフは、患者さまの訴えをよく聴き、診て触れて病状を把握し、背景を含めた全体像を理解した上で、治療を行っていきたいと考えております。
今後予想される種々の合併症に対しては、栄宏会小野病院他科や各専門病院と密接に連携し対応してまいります。 透析患者さまの高齢化、合併症の進行や社会的背景により、一時入院での対応も可能です。

方針

患者さまにとって安心・安全な透析室

人工透析概要

事業所名 医療法人社団栄宏会 栄宏会小野病院 2F 人工透析
(東側1階入口よりお入り頂き専用エレベーターで2階までおあがりください。)
ベッド数 最大20床
主な透析設備 DCS-100NX DAB-NX DAD-50NX(日機装社製)
逆浸透精製水製造システム MX`E(JWS社製)
透析実施日 月曜~土曜
透析実施時間帯 <午前>8:30~
<午後>1:00~
TEL 0794-62-9900(代表)
お気軽にご連絡ください。

当院の人工透析以外の血液浄化療法

①LDL吸着療法

体内から血液を取り出し、吸着器で悪玉コレステロール(LDL コレステロール)を取り除き、きれいになった血液を体に戻します。 また、吸着器により血管を拡張させる成分を産生することが期待でき、下肢の血流の改善を行うことが可能です。 一度の治療にかかる時間は約2時間程度です。

※LDLとは・・・悪玉コレステロールのことで、動脈硬化の原因となる物質です。

LDL吸着療法

適応症例

  1. 家族性高コレステロール血症(FH)
  2. 閉塞性動脈硬化症(ASO)
  3. 巣状糸球体硬化症(FGS)
  4. 全身性エリテマトーデス(SLE)

以上の症例で、お薬や注射などで十分な治療効果が認められない人が対象となります。
当院では、主に閉塞性動脈硬化症(ASO)の患者様に対し、LDL吸着を行っています。
ASOの主な症状として
・手足の先が冷たく感じたり、しびれたりする ・歩くと痛みがでる ・安静時でも常に痛みがあり、血色が悪い ・血行不良により皮膚の一部に潰瘍ができ、なかなか治らない、などが特徴です。

治療効果

治療前には下肢が冷たくしびれが強いなどの症状が改善することがあります。また血流の改善により足が温かくなり、潰瘍の治りが早くなるなどもあります。さらに、末梢血管での血液循環を改善することが期待されます。

②顆粒球除去療法(GCAP)

一般的に白血球除去療法とも言われる治療法でビーズによる顆粒球吸着除去療法(GCAP)、フィルターによる方法(LCAP)、遠心法の3種類があり、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療に用いられます。

この治療は、血液の一部を体外へ取り出し白血球の顆粒球・単球を選択的に除去する白血球成分除去療法用吸着器に通し、その後、血液を体内に戻します。
当院での治療時間は60~120分です。1クールにつき潰瘍性大腸炎の治療としては10回または11回まで、クローン病の治療では10回まで実施が可能です。

顆粒球除去療法(GCAP)

医師紹介

透析室に携わる医師のご紹介です。

津田 勝路(つだ かつじ)

  • 学会等日本内科学会総合内科専門医
    日本腎臓学会専門医
    日本透析医学会専門医
    日本腹膜透析医学会会員
  • 経歴旧小野市民病院研修医
    長岡赤十字病院
    佐久総合病院
    諏訪中央病院など
  • 専門腎臓・透析
  • メッセージ津田勝路と申します。
    専門は腎臓や透析であり、当院では主に透析患者さんへの診療を行っております。
    透析患者さんに占める高齢者の割合は年々増加しており、透析患者さんの平均年齢は2022 年末現在69.87歳となっています(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」より)。
    透析患者さんの高齢化に伴い、透析医に求められる能力・資質として透析診療全般における十分な経験・知識やスキルに加えて、内科全般に対する幅広い診療能力が求められると考えております。
    当院の透析患者さんが安心して治療に専念できるよう、私自身が研鑽を積み、地域の医療機関とも密な連携を取りながら診療を行ってまいります。